口腔内スキャナー「iTero(アイテロ)」とは?
口腔内スキャナーとは、小型カメラで口腔内を撮影し、そのデータをコンピュータで立体的な画像で見ることができる装置です。
印象材(型取りの際にお口に入れる粘土のような感触の材料)を使用せず、3D光学スキャナー「iTero」(スティック状の小型のカメラ)で歯をなぞるだけで、よりスピーディかつ精密に歯の型を作成することができます。
インプラントサージカルガイドの作製や矯正で使用するマウスピースの作製に利用でき、治療期間の短縮にも役立てます。
iTeroの特徴
高精度なデータで細部まで歯型を再現
高精度なスキャニングデータを取り込んだお口の情報は、その場ですぐにモニター上に映し出せ、現在の歯並び・噛み合わせの状態を3Dのカラー画像化でご覧いただけます。どの程度歯並びが改善されるのかが、すぐにご理解いただけます。
不快感のない精密な型取り
従来のように印象材(粘土のような歯型の材料)を使わないため、不快な味や誤飲の心配がありません。スキャンはお口を2~3分開けて終了し、呼吸のしづらさ・異物感も少ないため、嘔吐反射が起こりづらく、安心して快適に精密な型取りを行うことができます。
短時間で効率的な治療
その場ですぐ確認もできるデジタルデータなので、模型の作り直しが必要になるなど再度来院していただくようなトラブルが起きる心配はありません。アメリカへ発注する必要があるマウスピース矯正(インビザライン)の場合、従来では歯型を空輸する必要がありました。iTeroであれば歯型のデータをインターネットですぐに送信できるため、従来と比べておおよそ1~2週間程度も早く治療開始ができますので、身体的・心理的な負担も軽減されます。
安心・安全な採得
レントゲンとは違い放射線を使用していないため、身体への悪影響も心配もありません。印象材を誤嚥することもないため、お子様から歯の動揺がある方にも安全にご使用いただけます。
虫歯の再発を低下
歯の細部まで正確に再現した、精密性・正確性に優れた歯型をとることができるため、装着に関するトラブル減少にもつながります。
また、目では確認できない歯と歯の間の虫歯や内部に広がっている虫歯、見えにくい部分の歯石といったものも発見することができ、虫歯の再発を低くする効果もあります。