一般診療

【2025年最新】金属アレルギー症の口腔ケアQ&A

医療法人社団セントラル第一歯科クリニック 理事長/院長 伊藤慎一

医療法人社団セントラル第一歯科クリニック 副院長    伊藤聡夢

 

Q1. 金属アレルギーとは何ですか?

  1. 金属アレルギーとは、金属が体内のタンパク質と結合することで免疫系が過剰に反応し、アレルギー症状を引き起こす状態です。

口腔内では、銀歯や金属製の矯正器具などが原因となり、口内炎やかゆみ、発疹が現れることがあります。

 

Q2. 金属アレルギーによる全身症状とは?

  1. 金属アレルギーは口腔内だけでなく、頭痛、倦怠感、発熱、皮膚炎などの全身症状を引き起こすこともあります。

特に、長期間にわたって金属が口内にあると、症状が慢性化するリスクが高まります。

 

Q3. どのような金属がアレルギーを引き起こしやすいですか?

  1. 歯科治療に使用されるニッケル、クロム、パラジウムなどの金属は、アレルギーを引き起こしやすいとされています。

これらは銀歯や金属製の矯正器具に含まれることが多いため、注意が必要です。

 

Q4. 金属アレルギーのリスクを避ける方法はありますか?

  1. はい。金属アレルギーを回避する方法の一つとして、メタルフリー治療があります。

これは、金属を使用せず、セラミックやジルコニアなどの素材を用いた治療法です。

 

Q5. ジルコニアとは何ですか?

  1. ジルコニア(酸化ジルコニウム)は、金属を含まないセラミック素材で、強度、審美性、生体適合性に優れています。

歯科治療において、詰め物や被せ物、インプラントなどに使用されることが増えています。

 

Q6. ジルコニアの主なメリットは?

  1. ジルコニアには以下のような多くのメリットがあります:
  • 強度:従来のセラミックよりも丈夫で、奥歯のブリッジやインプラントにも使用可能。
  • 審美性:透明感があり、天然の歯に近い仕上がりを実現。
  • 生体適合性:金属アレルギーのリスクがなく、歯ぐきにも優しい。
  • 耐久性:変色しにくく、長期間美しい状態を維持可能。
  • ホワイトニング効果:白く美しい色調で、自然な輝きを持つ。
  • プラークが付きにくい:表面が滑らかで、虫歯や歯周病のリスクを軽減。
  • CAD/CAM技術対応:精密な加工が可能で、治療期間を短縮できる。

 

Q7. ジルコニアはホワイトニングにも適していますか?

  1. ジルコニア自体はホワイトニングで色を変えることはできませんが、元々の歯の色に合わせて白いジルコニアを選ぶことで、理想的な明るさを長く維持できます。

 

Q8. メタルフリー治療にはデメリットもありますか?

  1. メタルフリー治療は多くの利点がありますが、いくつかの注意点もあります:
  • コストが高め:金属製の詰め物や被せ物に比べて、費用が高くなる場合がある。
  • 治療時間が長くなることも:ジルコニアの加工には高度な技術が必要なため、治療期間がやや長くなる可能性がある。

 

Q9. 金属アレルギーが気になる場合、どうすればよいですか?

  1. まずは、金属アレルギーの可能性について歯科医に相談し、アレルギーテストを受けるのも一つの方法です。その上で、ジルコニアなどを用いたメタルフリー治療を検討すると良いでしょう。

 

Q10. 2025年4月から「かかりつけ医」制度が本格的にはじまります。アレルギー症なども身近な歯科医師に相談した方が良いでしょうか?

A.はい そうですね!おしゃる通りです。アレルギー症なども身近な歯科医師に相談してください。

アレルギー症状が重い場合には、複数の医療機関や大学病院等と連携することもあります。

診療科目ごと複数の「かかりつけ医」を持つことをお勧めします。

ぜひ、健康を維持するためにも歯科医に限らず「かかりつけ医」を持ちましょう!

 

また、2025年度の「かかりつけ医」制度は、介護施設等との連携も求められています。

介護分野では、口腔ケアの重要性が認識され、対応しています。

将来を考え、早いうちから「かかりつけ医」を持つことをお勧めします。

そして、定期的に専門医による口腔ケアを実施しましょう!

なお「かかりつけ医」制度について詳しくは、厚生労働省、都道府県地区町村からアナウンスがあると思います。

当院も公式アナウンスがあってからご案内します。

 

まとめ

金属アレルギーは、口腔内だけでなく全身の健康にも影響を及ぼす可能性があります。

メタルフリー治療は、金属アレルギーのリスクを回避し、見た目にも優れた治療法として注目されています。

ジルコニアはその特性から、より安全で美しい歯科治療を提供する重要な素材です。

金属アレルギーのリスクを心配している方は、歯科医と相談し、自分に合った治療法を選びましょう。

デンタルコラムDentalcolumn



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