インプラント

理論と経験に勝るものなし

もう四十年近くインプラントを行っていますがその間に世界のインプラント事情は激変しました。

当初は日本製の京セラのサファイヤインプラントが出てもてはやされましたがあまり経過が良くなく

そのうちアメリカ製のブレードインプラントや骨膜下インプラントに地位を譲りました。

日本のインプラント黎明期には猿の歯を自分に移植した剛の者もおりました!

すごく臭かったそうですが偉い人です。

第二のジェンナーとでもいえばいいでしょうね。

様々な過程を経てスウェーデンのイエテボリ大学で発表された骨結合性のブローネマルクインプラントが出て

決定版としてあっという間に世界の標準となり今でも評価が高いものです。

しかし上顎に対して成功率が少し悪く改善されたという触れ込みで表面構造が粗造なものがどっと出てきました。

アメリカのカルシテック、スイスのストローマン、ドイツのMZ、スウェーデンのアストラ等々。

そしてお隣韓国からはすべての模倣物をラインアップした廉価なオステムが出てアジア市場を席巻しました。

安物と言えば戦前は日本で戦後は韓国と中国ですね。

最近その会社では売り上げのほとんどを盗んだ従業員の話で一大スキャンダルになり驚かされました。

 

インプラントの一連の流れをすべて理解することでインプラントの利点欠点が良くわかりましたので

感染に強いインプラントは脱落しやすく、脱落しにくいインプラントは感染に弱いということもわかっています。

だからメーカーの言いなりではだめなのです。

患者さんのプラークコントロールや咬合力の大小で設計や選択すべきインプラントは変わってきます。

メーカーの代理人のような人の話を妄信して突き進むのはいかに危険かということです。

理論と経験に勝るものはありません。

デンタルコラムDentalcolumn



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