インプラント

奥歯複数本のインプラント治療の重要性と費用について

奥歯のインプラント治療は、歯並びや咀嚼機能だけでなく、顔の形状や発音、更には全身の健康にも影響を及ぼします。

本記事では、奥歯複数本のインプラント治療の重要性や治療にかかる費用について詳しく解説します。

医療法人社団セントラル第一歯科クリニック 院長 伊藤慎一:日本インプラント学会専門医/国際インプラント学会認定医、歯科医師

医療法人社団セントラル第一歯科クリニック 副院長 伊藤聡夢:歯科医師

 

【インプラント治療の重要性】

■奥歯の役割とその影響

奥歯は食事だけでなく、顔の形や発音に大きな影響を与えます。

インプラント治療はこれらを保つために非常に重要です。

奥歯が失われると、咀嚼(そしゃく)機能が低下し、食べ物を十分に噛み砕けなくなります。

その結果、消化不良や栄養不足に繋がることがあります。

また、奥歯の欠損は、他の歯に負担がかかり、歯並びが悪くなったり、顎の骨が萎縮したりする原因にもなります。

さらに、奥歯の欠損は、顔の輪郭や口元のバランスにも影響を与え、見た目の印象を大きく変えてしまう可能性があります。

発音に関しても、奥歯が欠損すると、特定の発音がしにくくなることがあります。

これらの問題を解決するために、インプラント治療は有効な手段となります。

 

■奥歯のインプラント治療が必要な理由

奥歯の欠損は、他の歯にも影響を及ぼし、最終的には全体の歯並びに悪影響をもたらすことがあります。

奥歯が失われると、その周りの歯が傾いたり、移動したりすることがあります。

これは、奥歯がなくなったスペースを埋めるために、他の歯がその方向に移動しようとするためです。

また、奥歯の欠損は、顎の骨の萎縮を引き起こすこともあります。

顎の骨は、歯が支えになっているため、歯がなくなると、骨が吸収されて小さくなってしまいます。

顎の骨が萎縮すると、歯並びが悪くなるだけでなく、インプラント治療を行う際に、十分な骨の量が確保できない場合もあります。

これらの問題を避けるために、奥歯の欠損はできるだけ早く治療することが重要です。

インプラント治療は、失われた歯の機能と見た目を回復させるだけでなく、他の歯への悪影響を防ぐ効果も期待できます。

 

■健康への総合的な影響

奥歯の欠損は咀嚼機能にも影響し、それが消化器系の問題を引き起こすことがあります。

奥歯が失われると、食べ物を十分に噛み砕けなくなり、消化不良が起こりやすくなります。

消化不良は、胃もたれ、腹痛、便秘などの消化器系の症状を引き起こす原因となります。

また、奥歯の欠損は、栄養不足にも繋がることがあります。

食べ物を十分に噛み砕けないと、栄養素の吸収率が低下し、健康状態が悪化する可能性があります。

インプラント治療は、咀嚼機能を回復させることで、消化不良や栄養不足を防ぎ、健康を維持するのに役立ちます。

さらに、インプラント治療は、顎の骨の萎縮を防ぐ効果も期待できます。

顎の骨の萎縮は、顔の輪郭や口元のバランスを崩し、見た目の印象を悪くするだけでなく、健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。

インプラント治療は、顎の骨に人工歯根を埋め込むことで、顎の骨の萎縮を防ぎ、健康的な状態を維持するのに役立ちます。

 

【奥歯インプラント治療の費用】

■治療にかかる平均費用

奥歯のインプラント治療は一本あたり300,000円から500,000円が相場です。

複数本の場合、その費用は倍増します。

インプラント治療の費用は、使用するインプラントの種類、治療の難易度、使用する材料などによって異なります。

また、クリニックによっても費用は異なるため、事前に複数のクリニックで相談し、見積もりを取ることをおすすめします。

再治療の「保証」についても詳しく調べておきましょう。

 

■費用を構成する要素

インプラント治療の費用には、精密検査料、手術費用、人工歯の費用が含まれます。

精密検査料は、CTスキャンやレントゲン撮影などの検査費用です。

手術費用は、インプラントを埋め込む手術の費用です。

人工歯の費用は、インプラントに装着する人工歯の費用です。

これらの費用は、クリニックや地域によって異なります。

 

【インプラント治療を有効に活用する方法】

■複数の歯科医院を比較する

複数の歯科医院で見積もりを取り、治療費用や提供されるサービスを比較することが重要です。

インプラント治療は高額な治療であるため、費用を抑えるためには、複数の歯科医院で比較検討することが大切です。

治療費だけでなく、医師の経験や実績、アフターケアの内容なども考慮して、自分に合った歯科医院を選びましょう。

医師の経験や実績については、一般的に該当学会の「専門医」「認定医」であるかが基準となります。

難易度は、「専門医」「認定医」「医師」の順番です。

所属学会の会員数と専門医数、認定医数についてGoogle検索を使って調べてみて下さい。

 

【チェックポイント】

■治療方針 自分にライフスタイルにあった治療であるか

■医師の実績「専門医」「認定医」

■費用

■再治療の際の「保証」

■歯科医院の衛生管理

■治療後のメンテナンスで通院のしやすいか

 

■医療費控除を利用する

高額な医療費については、所得税の控除対象になることがあります。

医療費控除は、年間の医療費が一定額を超えた場合に、所得税から控除される制度です。

インプラント治療は高額な治療となるため、医療費控除の対象となる可能性があります。

医療費控除の対象となる金額や手続きについては、税務署に確認しましょう。

 

■高額療養費制度を利用する

高額療養費制度を利用することで、一定の自己負担額を超えた医療費が払い戻されることがあります。

高額療養費制度は、病気やケガの治療にかかる医療費が高額になった場合に、自己負担額を軽減する制度です。

インプラント治療は高額な治療となるため、高額療養費制度の対象となる可能性があります。

高額療養費制度の対象となる金額や手続きについては、健康保険組合に確認しましょう。

 

【インプラントの代替治療オプション】

■入れ歯との比較

入れ歯はインプラントよりも安価ですが、固定性や安定性に劣ります。

入れ歯は、取り外し可能な義歯であり、インプラントよりも安価な治療法です。

しかし、入れ歯は、固定性が低く、安定性に欠けるため、食事や会話の際に外れてしまうことがあります。

また、入れ歯は、「歯ぐき」への負担が大きく、痛みや違和感を感じることがあります。

インプラント治療は、入れ歯と比べて、固定性や安定性に優れており、自然な歯に近い感覚で食事や会話を楽しむことができます。

 

■ブリッジとの比較

ブリッジは隣接する歯を削る必要があり、長期的には他の歯にも影響を及ぼします。

ブリッジは、失われた歯の両隣の歯を削って、その上に人工歯を架け渡す治療法です。

ブリッジは、インプラントよりも安価な治療法ですが、隣接する歯を削る必要があるため、長期的には他の歯にも影響を及ぼす可能性があります。

また、ブリッジは、インプラントと比べて、耐久性に劣るというデメリットもあります。

インプラント治療は、ブリッジと比べて、隣接する歯を削る必要がありません。

同様に、耐久性にも優れています。

長期的にはより良い選択肢となります。

 

【まとめ】

■奥歯インプラント治療の総括

奥歯のインプラント治療は費用がかかるものの、それによって得られる健康や生活の質の向上は非常に大きいです。

インプラント治療は、失われた歯の機能と見た目を回復させるだけでなく、他の歯への悪影響を防ぎ、健康を維持する効果も期待できます。

インプラント治療を受けるかどうか迷っている方は、まずは「専門医」のいる歯科医院で相談し、自分の状況に合った治療方法について詳しく説明を受けることをおすすめします。

 

デンタルコラムDentalcolumn



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