大学を卒業して間もないころに隣の歯周病教室の教授に人間歯がなくなると、
肉なんて胃の中で消化してしまうから歯はいらないねと言う言葉を聴いて仰天した記憶があります。
もちろんあった方が身体のためには役立ちますが(笑)。
教授が言っていたのは歯は無くとも生きられるのにシャカリキになって辛い入れ歯など
作って入れなくてもいいのではないかということだったのでしょうか?
確かに入れ歯は口の中ではスリッパのような感触でしょう。
師匠の小宮山先生はスウェーデンでインプラント治療を勉強した結果、
日本で取り組んでいた入れ歯の学問に大いに疑問を持ったとおっしゃっていました。
そのころの日本では上手な入れ歯を入れられる歯科医が名医と言われた時代でした。
インプラント治療は革命的な補綴療法でしたがもちろん万能ではありません。
限界を抱えながらこれからも進歩していくと信じます。