世界中に星の数ほどあるインプラントメーカーですがどこも我が方は一番と言ってはばからないのが初心者には判断の難しい所です。
40年前は一回法のブレードインプラントや骨の印象を採って作る骨膜下インプラントが主流だったころからインプラントの流れを知る私にはどれも何らかの欠点と利点を持つものとして認識できるのです。
若い歯科医が頼りとするのは大宣伝で売り上げを伸ばす大メーカーとそのちょうちん持ちのインストラクターです。
どんなに有名で売り上げがあるクリニックでもそれに従い失敗の数は比例して増えるものです。本人があえて言わなくても周りが失敗を補ってくれているのを知らないのは本人ばかりです。
最近は韓国のメーカーが世界中のインプラントのクローンを出して好評だとか。薬のジェネリックと同じか家電ならなんとかかんとかサンみたいです(笑)。
近代インプラントの始祖スウェーデンのブローネマルク博士が開発した機械研磨型のインプラントはすっかり廃れてしまいましたが、それでも当院で30数年前に入れたものが全く異常無く機能しているのは驚くべきことです。
温故知新。もう一度原点に戻ってインプラント治療を考えるのも大切だと思います。