先日の勉強会で若手の先生が長い間苦しめられている歯周病患者の症例を発表した。
奥さんの三味線のお師匠さんだが二十年にわたり少しづつ歯周病が悪くなっており、
手術をしても改善が見られないという。
ジスロマックを処方すると腫れは引くがそのうち薬の効き目がなくなるとまた再発ということで、
一度口腔内の細菌検査をしたところ歯周病を引き起こすPg菌が大量に見つかったという。
小生のところでもほとんどはノーベルのタイユナイトなのだがインプラント周囲炎が観察される方がおられる。
ジスロマックの処方で良くなるが数か月するとまた症状が出て普通ではない。
これからは菌の同定が必要な時代が来たと実感している。
残念ながら保険では賄ってくれないので一二万かかるが仕方がないだろう。