特に上顎にときおり見られるインプラントの脱落です。
最初の機械研磨インプラントの時は表面がつるつるなので骨とのインテグレーションが低いのだろうと言われ
そのために表面がぼそぼその粗い表面性情のインプラントが作られました。
それでも骨質によっては抜けることもあるようです。
歳を取って骨粗しょう症になってくると骨は脂肪変性を起こします。
骨ではなく脂肪になっているのでインプラントは付着いたしません。
CTがない時代に入れたインプラントが数か月後の二次オペの時に抜けてびっくりしたことがありますが
インプラント表面に黄色い脂肪がついていました。
患者さんにお話しすると慶応大学に行って調べてもらい上顎骨はすっかり脂肪変性を起こし
硬い骨がなかったそうです。
おかげさまで骨粗しょう症の治療を受けることが出来ましたとお礼の電話をいただきました。
今から20年近く前の話です。
最近では寝ている間に口に入れておく睡眠時無呼吸症の方のC-PAPで強い力が働き抜けた方がおられましたが
インプラントの本数を増やしナイトガードで対応しています。