30年以上もインプラント治療をやっていますと患者さんもそれなりに年を取り
施設に入られたり手足が不自由になる方も出てまいります。
そうなると介護の方の口腔管理平たく言えばお口の掃除がインプラントの
寿命を決めることになります。
何度か施設に入られた患者さんの往診を頼まれ行ったことがあります。
今はその方面の教育はしっかりとしているので歯の清掃は抜かりがないようですが、
油断すると歯垢がたまって歯茎の炎症をきたすようになります。
そのためには固定式の歯でなく取り外せる義歯タイプがいいと言われていますが
手が不自由になると義歯の脱着も難しくなります。
結局入れ歯とインプラントの間に汚れがたまり義歯の適合が悪くなるので得策ではないと
2012年にヨーロッパインプラント学会で報告されていました。
そういえば亡くなった父も下に8本インプラントを入れて固定式のセラミックの綺麗な歯で
一生過ごすことが出来ました。
通説はあてにならないと思ったものです。